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執筆者の写真Hp Mall

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CoCシナリオ「証明の標」のネタバレが含まれます。

通過済、読了済の方向けとなっていますので、それ以外の方はブラウザバックをオススメ致します。シナリオ構想のメモ、旧トレーラーや小ネタ等が書いてあります。シナリオの準備をする際に悩んだり、NPCのロールに迷ったりした際に参考になるかもしれません。あくまで参考用なので、回す際には、卓の皆様が楽しく遊べるように調節していただければ幸いです。






◆シナリオ構想(全体)



 死ぬほどざっくりしているのですが、その理由がこの構想……一回データが飛んでいます。データが飛んでいることに気がついたのが、山編である180度の証明を再度執筆し、このデータを参照しようとした時でした。背景は書き終わっていたから良かったものの、他二本の構想から流れまでが飛んだため、記憶とメモしていたものを頼りに再度書き起こしたものとなっております。  もう少し哲学的で考えること・雰囲気重視のソロシにチャレンジしようと最初は考えていましたが、最終話でそれを堂々と説いたら他二作の黒幕と同じように取っ掛かりや枠組みに縛られてしまうのではないか? と思い、何も出さずに好きなエンディングを迎えて貰おうと考え、最終的にシナリオを整えました。  他のシナリオと似たような傾向にならないものを作りたいなあと常々思っているので、弊シナリオを遊んでいただいた方にとってまた違う味を感じて頂けたら嬉しいです。

 今回のトップ画像はロゴ元です。180度、直線、自己(人生の道)とパッと見でもわかるようなものになるようにデザインしました。

◆180度の証明


 探索者さんに山に行って頂くシナリオです。実在する山を舞台にしていますので、回す際にはPLさんにご確認頂いたほうが問題なく回せるかと思います。(勿論内容はフィクションです)  実在するものを舞台にする分、齟齬が起こったり失礼がないよう三作の中でも一番文献を多く調べたのではないかと思っています。神々のオアシスと呼ばれている山ですので、最初は三作全てこの山に集約するようにしようかと考えていたのですが、仮に三作全て違う探索者さんで遊んで頂く場合は別の事件として出した方が三話目の内容が濃く出るなと思いここだけで完結させました。  タイトルが180度なのは、黒幕がこちらが知っている世界をひっくり返すような勢いで証明を完了させようとしているからです。本シナリオでは彼が証明したいこと、もとい神格を呼び寄せアザトースが招来してしまえば地球どころか宇宙が消えます。  他二作もそうですが、取っ掛かりが正解のない哲学と、それによって正解不正解がある数学等の証明問題……と掛けることで若干皮肉を含ませています。

 アザトースの招来を阻止した後、ウボ=サスラはずっと地下に居て今でも雛を通じて餌を摂っているかもしれませんし、また誰かがウボ=サスラの力を求めてあの場所以外のところに呼び寄せたかもしれません。探索者によっては退散の呪文を持っているかもしれないので、こちらの処理もKPさんはご自由にして下さいませ。

◆直線の証明

 探索者さんにリゾート地に行って頂くシナリオです。正気度減少の値や、全て回ったりと満喫して頂いた場合はSAN回復シナリオにもなるのではないかなと思います。そのため、全編通して探索者を使いたいけどSAN値が不安な場合はこちらを先に回していただくのも良いと思います。1話と2話には直接の繋がりはないのと、お互いの内容のバレは含まれていないのでこの二作は前後しても問題ありません。  こちらは架空のリゾート地をモチーフにしています。最初は、このリゾート地を元にアストラル界のことを詳しく掘り下げて……と思っていましたが短時間に収めるには幅が広くなり厳しい……と感じたのでシナリオフックになっている哲学を重視するようにしました。

 こちらのタイトルが直線なのは、教科書に載っている歴史の年表や、別世界線のことを平行世界と言ったりと、過去・現在・未来など時の繋がりを直線で表すことが多いことから選びました。勿論探索者からすると、普段の日常が大きく崩れるのですが、黒幕である彼女からすると一つのターニングポイントでしかない(例えるなら歴史に刻まれる事象)未来への道……といった感じです。


◆自己の証明

 一番どうしようと迷ったシナリオです。キャンペーンシナリオを書いてみたいと思ってはいたものの、どう締めるのが気持ちいいのか……と悩んだ末長編シナリオやキャンペーンシナリオを出していらっしゃる方の凄さを、改めて認識しました。  哲学に答えはないし、シナリオ構想にも書いた通り根本にはベースとなったものはあるのですが、それを取っ掛かりにして動いて貰ったら折角探索者という比較的自由な存在を縛ることになってしまうな……と考え、押し付けるようなことを避けました。  他二編のエンディングに出てきた男性が満を持したかのように出てきます。彼は探索者という存在を知ってしまったが故に新世界を作ることに手を染めることになります。  小ネタではありますが、円盤は彼の足で全て集めたのではなく、直線の証明で奪った時のように見つけた誰かから奪っています。邪神の信者であることは勿論、ある意味探索者という存在の信者でもあるのではないかなと。

 シナリオの進行に支障がないため、ルルイエの円盤については詳しく記述していませんが、円盤自体に力はないため、全てが揃った上に解読が終了して役目を終えた円盤はまた世界各地にバラ撒かれています。

 最終話や、タイトルの関係もあって探索者が持っている呪文やAFを思う存分使ってエンディングを迎えて欲しい……という気持ちがあり、いくつかエンディングを用意しています。もし書いていないことを試す探索者さんやPLさんからの提案があった場合、KPさんが無理なければその意思を尊重して見守ってほしいなと考えています。(勿論難しければその方法では無理だと言ってしまって構いません)

◆他

 2021/11/2~3開催の『賽ノ目日和』様に初めて公開したシナリオでございます。初めてTRPGのイベントに参加するので、今まで書いたことないこと、やったことないことを詰めようとした結果、短編ソロキャンペーンシナリオ……といったものに収まりました。同梱されているマップやPDF、イベント限定のスタンプラリー要素も、こちらのイベントに合わせて全部やってみよう! と思って詰め込んでみました。

 直接シナリオに関係しているわけではありませんが、『ヴァリス』という小説をきっかけにこういうシナリオを作ろう! となりました。とても面白い作品なので、気になった方は是非読んでみて下さい。  他にも、シナリオを執筆するにあたって聞いていた楽曲は、ボカロPさんのツミキさんの楽曲をずっと聞いていました。こちらもオススメですので是非。

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