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執筆者の写真Hp Mall

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CoCシナリオ「Rptas」のネタバレが含まれます。

通過済、読了済の方向けとなっていますので、それ以外の方はブラウザバックをオススメ致します。シナリオ構想のメモ、旧トレーラーや小ネタ等が書いてあります。シナリオの準備をする際に悩んだり、NPCのロールに迷ったりした際に参考になるかもしれません。あくまで参考用なので、回す際には、卓の皆様が楽しく遊べるように調節していただければ幸いです。





◆シナリオ構想


 はじめはKPCに「お前が犯人だ!」と言わせるつもりでしたが、神格や別の要素を組み合わせる際に、死体を見せた上で謎を解いてもらった方が良いと判断し、最終的に路線変更をしました。

 構想メモの量が少ないあたり、恐らく勢いで書きました。コンセプトとしては、短時間で探索しながら探偵ごっこをできるシナリオ。そのため、推理シナリオと銘打っても、あまり難しくならないようにはしました。



 元のトレーラーがこれ。シナリオ完成前の物なので概要として若干の齟齬がありますが、使用写真自体はPixabayよりお借りしていますので、悪用しなければ使用しても大丈夫です。(利用規約に商用非商用問わずに改変、再配布可能と書いてあります)


 このシナリオ、めちゃくちゃ構造が単純です。背景にあった通り探索者はロイガーのせいで自殺しました。なので、自分で自分を殺した、自分が犯人です。  しかしこの要素だけでは、単純な上に簡単なので、わざと点と点が線にならないような、ノイズの働きをしてくれる情報がばら撒かれています。重要な情報は、書斎の読み物くらい。最終的には、全部含めて考えるとムカデのジレンマのような事になるよね、といった構造になっております。  推理の中でも、情報精査がキモとなってくるかもしれません。不要なものは不要と割り切り、必要そうな情報から推測に裏付けしていく。そのため、考えるのが苦手な方に回す場合は、その都度KPさんが難易度調節して下さって構いません。  以上のことから、最初はタイトルを「自殺再演」にするか迷ったのですが、メタ読みされて醍醐味が失われるな……となったので英文の単語の頭を取ってメタ読みができないようにしました。


 あとがきにも書いてあるとおり暗黒の祖先であろうがなんだろうが探索者は一人の人間という存在です。本当に例外を除いて。SANが0になれば死ぬし、HPが0になっても死ぬしMPは0になれば気絶する。  神格はそもそも、POWというステータスがあっても、SANは存在しないし、MPもそもそも考慮しないじゃないですか。そのような意味では、どんな特徴表や設定があろうとも、同じ探索者・人間のくくりなんじゃないかな……と個人的見解を抱いています。

 もしかしたら他のシナリオで犠牲になったNPCも、本来は探索者だったかもしれない。本シナリオは前提条件として、探索者はロイガーの被害に遭い、命を落としてしまいます。その犠牲となった探索者がもう一度、探索者として舞うためのシナリオのつもりでした。なのでこのシナリオではロイガーの事件には関与できないし、解決法なんて導き出せません。

 遠い未来にロイガーの事件が解決できるシナリオができるといいなあ……と考えています。折角出したのにメイン格ではない上に、ネタとしてそこにあるのもあり。その場合は本シナリオを通過した探索者は出せないものの、通過者さんが来た時は、こっそり被害者リストに通過探索者を載せるのとか良いなあ、とかぼんやり思ってます。遠い未来のお話ですが。

 NPCは例として設置を書いていますが、あそこもKPの好みがあればどういうキャラにしても構いません。証言まで変えてしまえば恐らくめちゃくちゃになってしまうので、そこは気を付けつつ。


 今回、EDとして、Aは“探索者として舞い戻る”、Bは“探索者としてではなく、人として死ぬ”、Cは“探索者として死ぬ”をコンセプトにルート設置をしました。  Aはそのままの意味です。Bは、本シナリオ内では探索者として扱われますが、既にPCは故人なので、推理を外した場合はそのまま人として命を落とすことになります。  では、Cは何故あの処理なのか。Cはある種、シナリオの核心を突いている推理を導いた場合にのみ向かうことができるルートとなります。そう、ここに本当の元凶はいないのです。それは称賛したゾ=カラルが、探索者として綺麗に死を飾ろう、ということで神話の名を示している「クトゥルフ」によるSANcからのロストを書きました。  これもまた、私の価値観の話になってしまうのですが、探索者が探索者として死ぬならば、神話生物のSAN減少によって幕を閉じるのが一番綺麗なのではないか、と思っています。(逆に、あっさり人間らしく死ぬのもとても好きなので、これに限らないのですが。)どんな出目でも、命が蘇るわけではないので事実は覆らないのですが、幻覚だからこそ、悪夢を見てから終幕して欲しいなという思いがありました。

 本シナリオは恐らく、自作シナリオの中で一番、「私が考える探索者という存在」の内一つが顕著に出ているなあと、改めて思いました。

 今回は突発でもできるといいなという理由で1から作ったトレーラーを同封させていただきました。良識ある範囲で使って下さるとありがたいです。


◆使用BGM等

Youtubeで配布されている、「Jazz in Paris」を使用しました。シナリオ制作中も、ずっとこの曲を聞いては頭を振って書いているくらいには好きです。

雰囲気的には「ジターバグ」や、「Potatoになっていく」とか。明るめのジャズとか、エレクトロスウィングとか使いやすいんじゃないかなあとは思います。ご参考までに……。

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